サヤーム・スクエアにて

庶民的なシーロムと違って、
サヤームスクエアは新しい大型デパートが並んでいました。
若者や観光客がほとんど。
東京でいえば、渋谷とか青山みたいな役割なのかな。
新しくて大きな建物が立ちならんでいるところは、お台場のような感じでした。



伊勢丹へ向かって歩いていたら、タイ人が声をかけてきました。
わかりやすい英語と少しの日本語で気をゆるしてしまったのかな。
大阪に住んだことがあるとか、そんな話題で話は盛り上がりました。
これからどこにいくの?と聞かれたので、
正直に「伊勢丹にいく」と答えました。

そしたら今日は閉店してるって。
えーー???と思ったけど、その時は怪しいと思いませんでした。

というのは、
ちょうどこの時期に、タイ王室にご不幸があったのです。
日本でも、皇族に不幸があると何かと自粛ムードになるし、
タイであれば尚更、と思ってしまったのです。

すると、
おすすめのショッピングマーケットがある、と教えてくれました。
そこは、伊勢丹の1/3の値段で買える、と。


・・・・・・・・・?
なんかウソくさい。
そのあたりから、ちょっとおかしいと感じてきました。
タクシーと船を乗り継いでいくところにあるっていうのもコワいし。
そもそも、そんな遠いところに行きたくないんだけど。
「遠いから」「他に行きたいところがあるから」と理由をつけて断ろうとすると、
「2時間あればでここに帰ってこられる。
伊勢丹は3時からオープンするから伊勢丹にはその後いけばいい」と。


3時からオープンするデパートなんて聞いたことがない。
トゥクトゥクに乗らされるところを振り切りって逃げました。

その後、旦那に文句をいいました。
どうしてあの時何も言わなかったの!?と。


そしたら、
「多少おかしいなとは思ったけど、別にマーケットに行ってもよかったし」

左様ですか。
器が大きいとでも言っておきましょう。


でも、なるほどと思いました。
彼は、行きたくないと思わなかったから、言わなかった。
私は、時間がない、とか、別に行きたいところがあるとか、
日本人特有の遠まわしな言い方で断ろうとしていたのです。
最初はフレンドリーに接していただけに、
なんか躊躇してしまったんでしょうね。

行きたくなければ、
ただ一言、行きたくないっていえばよかっただけなのに。
次は絶対、行きたくないって言うぞ!さぁ来い!
と心に誓ったのでした。

あとでガイドブックをみたら、典型的な騙しのパターンだったらしい。
知らなかった。ちゃんと勉強しておかなくちゃです。

その足で伊勢丹に行ってみました。
もちろん通常営業しておりましたとさ。